格安スマホへ乗り換える際、それまで使っていた電話番号をMNP開通手続きを行うことによって引き継ぐことが可能です。そのためにはいくつか条件を満たし、手続きを行う必要が有ります。また、乗り換えの際には手数料がかかるケースも有ります。ここではMNP開通手続きの方法とその流れについてと、乗り換え時に発生する可能性のある手数料についてご紹介いたします。
現在ではキャリアから別キャリアへの変更の際、電話番号を引き継ぎできるのが当たり前になっていますが、格安スマホから別のスマホに移行する際は引継ぎができるのかどうかという疑問を持っている人は多いでしょう。キャリア間で問題無く電話番号の引継ぎができるように、格安スマホでもMNPで簡単に電話番号の引継ぎが可能です。しかしながら無条件で引継ぎ可能というわけではありませんので、条件に付いてご紹介いたします。
MNP開通手続きについて
MNPとは、モバイルナンバーポータビリティの略で、携帯電話番号を通信事業者間で移動して電話番号の引継ぎができる仕組みのことです。引継ぎ前のスマホと引継ぎ後のスマホの名義が同じであればMNP開通契約を行うことで引継ぎ可能となります。また、090や080から始まる番号で音声通話に対応している場合、IP電話の050 plusを利用している場合は引き継ぐことができます。
新しい格安スマホ及びSIMカードはオンラインショップや実店舗、家電量販店などで購入可能で、購入後にMNP開通手続きを自身で行う必要が有ります。その方法は、まず契約中の通信会社にMNP番号を発行してもらい、格安スマホの通話SIMを申し込みます。自宅にスマホ及びSIMカードが届いたらMNP開通手続きを完了させ、格安スマホのAPN設定を行って完了です。開通手続きは電話での自動ガイダンスと、インターネットで行う方法の二種類があり、いずれも手続きは数分で完了し、開通までは長くとも2時間程度で完了します。注意点として、MNP手続きの申し込み時から、格安スマホが到着して設定が完了するまでのあいだ、通信が行えなくなるという点です。事前に連絡が取れなくなる旨を周知しておくか、デバイスを二台用意しましょう。
MNP予約番号の有効期限
MNP開通手続きに必要な予約番号には15日間の有効期限が有り、これを経過すると予約番号が失効してしまいますので注意しましょう。トラブル等で15日間で乗り換えが完了できなかった場合、有効期限失効後に申請することで再取得することが可能です。このケースの場合、再申請に料金は発生しませんが、急いでいるという方は二度手間になってしまいますので気を付けるようにしましょう。注意するべき点として、乗り換え先の通信事業者から有効期限を指定されているケースです。通信事業者から有効期限の残り日数について指定がある場合、ぎりぎりに申し込みをすると受理されないケースが有ります。期間が限定されますので、特別な理由がない場合、15日間ギリギリに行うのではなく、MNP予約番号発行からすぐにMNP開通手続きを行うようにしましょう。
MNP開通手続きで掛かる手数料について
MNP開通手続きを行う際には、MNP転出手数料、契約事務手数料、契約解除料のみっつの手数料が必要となります。セットアップや発生する料金についてご紹介いたします。
まず、MNP転出、転入手数料についてです。携帯会社を変える場合、この手数料が必要となります。転出手数料と転入手数料はそれぞれ通信会社によって異なるため、確認しておきましょう。転出手数料の相場は2000円から6000円程度となっており、契約期間が短いと転出手数料が高くなる傾向にあります。
現在利用中の通信会社を解約して、別の通信会社と新規の契約をする際は、契約事務手数料が必要となります。契約解除にかかる手数料はもちろんですが、乗り換え先での新規契約で掛かる手数料についてもしっかりと把握しておきましょう。
最後に契約解除料についてです。通信会社の多くが、月額料金が割引されるプランや保証が充実しているプランなどさまざまな料金プランを用意しています。契約期間が無いプランは月額料金が高くなる傾向にあり、多くのユーザーは期間限定のプランを選択しています。この場合、定められた期間以外で契約を解除するとそのための解除料金が必要となります。契約をしている期間の長さや、期間内に解除をするかによって、この手数料は大きく変動しますので、MNP開通手続きを行うのであれば、この手数料が安く抑えられる時期に行うことをお勧めします。
ご紹介した通り、手続きを行うことで格安スマホから簡単に電話番号を引き継ぐことが可能です。しかし、手続きは簡単ですが、乗り換えには費用が掛かってしまいます。タイミングが悪いと月額料金の削減以上にお金がかかってしまいかねませんので、負担が少なくなるように工夫しましょう。まずは発生する費用と引継ぎ後のセットアップの方法など必要事項を確認し、スムーズに引継ぎができるようにしておきましょう。
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